リッチクライアントは高性能で簡単に導入できるシステムです

July 15, 2016

企業情報システムにおけるインターネットのサービス環境のかつての主流であった仕組みは、利用するクライアント側の端末に1台ずつインストールを行うファットクライアントと呼ばれる仕組みでした。この仕組みはクライアント側のリソースをそのまま活用できるため、高い操作性能や豊かな表現力といったメリットがありました。しかし、この仕組みはインストールやメンテナンスの対処を、サービスを利用する全端末に対して個別に行う必要があったため、管理のコストや手間が大きくなるというデメリットがありました。

このような、ユーザーにとっては使い勝手が良くても管理者にとっての負担が大きいというファットクライアントのデメリットを解消できる仕組みとして新たに普及したのがWebアプリケーションシステムという仕組みです。この仕組みはユーザーがWebブラウザを通じてシステムを利用するというものですので、インストールやパッチ処理などのメンテナンスの際のコストや手間を大幅に削減することができ、管理者にとっての負担が大幅に削減されました。

しかし、この仕組みはWebベースの仕組みであるため、オフライン上では利用することができませんし、操作性や表現力といったユーザーにとっての使い勝手の面に関してはファットクライアントと比較すると大幅に劣ってしまうというデメリットを抱えていました。このように従前の2つの仕組みがそれぞれ一長一短を有しているという状況を踏まえ、2つの仕組みのそれぞれのメリットを並存できる仕組みとして登場してきたのがリッチクライアントです。

リッチクライアントは、ユーザー自らがアプリケーションをダウンロードすることによってサービスの利用が可能になります。ですので、Webブラウザシステムと同様に管理者は配布の手間やコストの負担を軽減することが可能なのです。その上、アプリケーションの利用に関してはそれぞれの端末の環境に依存しますので、ユーザー側もファットクライアントと同様にそれぞれの端末に応じた操作性能の高さや表現力の豊かさといったメリットを享受することが可能なのです。